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tractatus

思考の垂れ流し

言語の人間性

 変なtitleだが,読み終える頃には何となく其の真意を掴めてもらえるように綴りたいと思う.
 
 言語は意思をもたない.確かにそうだ.しかし,文章というのは誰かによって構築されたものであって,誰かの助けなしには生まれることのできないものである.言語自身の自発的な思慮などあり得るはずもないが,言語或いは文章の裏側には必ず人の存在が認められることを考えれば,言語の内に"人間性"なるものが存在すると捉えられるのではないだろうか.
 
 「僕はこの言葉に感銘を受けた」「私はこの言葉に突き動かされた」
これらのよく聞く台詞を頭に浮かべてみるとわかりやすいだろう.誰かの思惑や思考が,言語を媒介し他者へと影響を及ぼしている.発言者にそのような意図がなくとも,思考が文字化され相手へ伝わる条件が整ってしまえば我々の想像以上の力を持つのが言葉である.
 
 だからこそ会話の安定性を図り言葉を選んで会話するのだが,なかなかこれが難しい.しかし少なくとも意識に上らせることで余計なtroubleや些細な喧嘩等を減らすことができるだろう.
「心の安定性を保つ」「良好な関係を築く」とは,何も大きなことから発展させなければならないわけではなく,こうした日常における気遣いによるものに大きく依存しているのかもしれない.