tractatus

思考の垂れ流し

夢と時間と現実と

楽しいことをしても、辛いことを思い出しても、音楽を聴いても、物思いに耽っても、何をしてもしなくても時間は過ぎるし過去は嵩む。


未知との遭遇に相変わらず人類は狼狽えるし、不満や不安の向ける先を見つけ攻撃する者やそれを諭す者、倫理を問う者は後を絶たないし、何が良くて何が悪いかなんてわたしにはわからない。わからないけれど、夢みたいな現実味のないこのふわふわした時間が確かに現実であることは、いつか訪れる日常の帰還の兆しに思い知らされるんだろうなと思う。


制限されている自由と認められている自由が交錯して自分がどこに立っているのかわからなくなる。
気の向くままにふらふら過ごしたい自分とそうであってはいけないと思う自分が互いに互いを牽制し合った結果、何もできずにただ生産性のない日々を送るだけのガラクタと化していた。愚行を繰り返しては不安になり、思考を重ねては猫になりたいと戯言を言うの。
逃避行を繰り返すような「日常」の先に一体何が待ち受けていて、何を見据えたら先を見通せるようになるんだろう。


月が変わって季節が移ろい行く。わからないことだらけのこの世界で、今日もまた眠り続けたいと言いながらそれでも前に進んで行く。


夢現