tractatus

思考の垂れ流し

備忘録:虚無的実存

休みとは言えないカタチだけの休みが音も立てずにのっそりとやってきた。


感情が爆発したり唐突に無が訪れたりと心はいつも忙しない。予測不能なものに毎回頭を悩ませているのだからそれはそう。

上手く生きられない。考えれば考えるほど抜け出せなくなくなる。水たまりだと思っていたものが実は底なし沼でした、みたいな。
精神の介在が招かれざる困難を招く。何もできないのに何かできないかと足掻く。



前置き:倫理に正解なんてないし何が良いか悪いかの推定材料となり得る言説をここに並べる気はさらさらない

会話の中で相手の内面に潜む深刻な倫理的矛盾を見つけてしまったとき、何も言えなくなった。というのも、それと同時に何も言えなくなってしまった自己の内面にもまた重大かつ致命的な矛盾が生まれてしまった。

その矛盾について考えることが何になる?真理を知ろうとしたところで何になる?ちっぽけな存在でしかないのに壮大なスケールを持つ哲学的な課題に挑んで、果たして何がわかる?
何もわからないのに脳は考えることを辞めてはくれない。



汚い毒と歪んだ倫理が終わりのない正義を巡って争う。
人間が自分で作っておきながら手に負えなくなってしまったもので溢れかえっている日常の中で、自分が存在したいと思える空間を求めて無力な両手が今日も空を切った。